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【川田龍】自画像だけの作品展「Self-portrait」【バンビナートギャラリー】

引用:Bambinart Gallery twitterより

印刷ではなく実物を見てみたい衝動に駆られた

バンビナートギャラリーからDMが届く。以前、東京藝術大学の展示作品を見てこれはと思った川田龍さんの個展が約2年半ぶりに開催されるという内容です。

DM裏面には化粧のような、仮面のようなモノが作者の顔に表現されている。映画「JOKER」でホアキンフェニックスがピエロのメイクを平筆で描き終わった時のシーンを思い出します。

泣いているのか、笑っているか不思議な表情を見て瞬時に魅了されて、これは印刷ではなく実物を見てみたい!と個展初日を狙ってギャラリーへ向かいました。

川田龍《Self-portrait 01 (Jif)》※DM掲載作品

川田龍《Self-portrait 04 (Jif)》

サイズや表現方法が異なる作品が並ぶ

ギャラリー内は油絵具の香り。初日であったためギャラリーの小さな空間を独占して鑑賞する。個展のテーマ通りセルフポートレート作品が並ぶ。大小さまざまな作品はどれも異なる表情を見せてくれます。

いつも以上に作品に近寄ったり遠くから眺めて見たり。ギャラリー入るとする見える作品は写実絵画のように見えましたが作品に近寄ると抽象絵画のようなストロークが残る不思議な作品。バストアップの作品は描かれているキャンバスの繊維が異なる支持体で鑑賞していて飽きない。

作品名でふと気になったことは「Self-portrait (Jif)」とわざわざ表記している点。(Jpg)じゃないのか。この辺りは作家に直接確認したいところですが、在廊されておらず気になるところ。

余談となりますが、JIF画像は最大256色、JPGはフルカラー1670万色表現できる形式です。モノクロームのような作品には合わないような気がしますね。jif画像は可逆式で編集しても画像が荒くならないことも意味合いがあるのかも。勝手に解釈してみるのも面白いものです。

今後の作品展開が気になる作家の一人になった!

ちょうど川田龍さんをググっていたら、今回の個展に関する分かりやすいインタビュー記事を見つけました。

 これまで西洋絵画の象徴的な人物や静物のモチーフを身近な友人や物に置き換えて描いてきました。それによってモチーフの意味性を失わせ、物質的な絵画として純化させることで本質を探っています。本展では、自画像という制限を課すことで、絵画をよりシンプルなコンテクストの俎上に載せ、改めて問い直したいと考えています。

引用:公益財団法人現代芸術振興財団 インタビュー記事より

2020年末に東京にて個展開催をするとのこと。縁があれば作品を自宅に飾って対峙してみたい。

本個展の作品は完売となっていたため今回を逃すと実物をみることが難しいため、再度伺う予定です。

ギャラリー情報

会期:2019年9月26日(土)~ 10月11日(日)
時間:12:00~19:00 (月・火休廊)
会場:Bambinart Gallery(バンビナートギャラリー)
住所:東京都千代田区外神田6-11-14 アーツ千代田3331 B107
電話番号:03-6240-1973

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