Exhibition

必見!豪華な日用品と現代アートがコラボ展示【サントリー美術館】

サントリー美術館リニューアル・オープン記念展 ! ART in LIFE, LIFE and BEAUTY

心が躍る!リニューアルオープン記念展のテーマとは

開館が延長されていた美術館は多くありました。心待ちにしていたのがサントリー美術館のリニューアルオープンの企画展です。

今回の企画展のテーマは【リニューアル・オープン記念展 ! ART in LIFE, LIFE and BEAUTY】

サントリー美術館が所蔵している国宝や重要文化財などの美術品と現代アートがコラボレーション展示するとのことで期待だけしかありませんよね。

生活の中の美、日常使っている調度品などの美を見るならサントリー美術館しかありません。

内装は落ち着く和の空間、建築家の隈研吾が演出

コロナの影響があるため、チケット窓口前で検温がありました。非接触電子体温計で腕にピッて感じで測定するため一瞬で済みます。

ドキドキしながら一歩踏み入れると…

エントランスは以前よりモダンな空間になった感じです。入ってすぐ左にあるミュージアムショップ、無料コインロッカーについては以前同様の配置になっていました。ショップの棚はリニューアルされているかもしれません。

今回実施したリニューアルの監修はサントリー美術館を設計した隈研吾建築都市設計事務所とのことで、大幅なデザイン変更はありません。違和感なくリフレッシュされており「あぁ、和のテイストは落ち着くなぁ」とホッとする感じでとても心地よいです。

隈研吾らしい、木目を基調としたオリンピックメインスタジアムのような木の板が並んでいるデザインです。展示スペースも楽しみにです。

豪華なハレの日常品が次々と展示されてウットリ…

国宝《浮線綾螺鈿蒔絵手箱(ふせんりょうらでんまきえてばこ)》(サントリー美術館蔵)
国宝《浮線綾螺鈿蒔絵手箱(ふせんりょうらでんまきえてばこ)》(サントリー美術館蔵)

入ると行きなり国宝の手箱がお出迎えしてくれます。2017年に修理完了してから見るのは3回目。毎回新しい発見があるのが美術品の面白いところです。

貴族の方がどのような道具を入れて生活をしていたのか想像したり、工芸作品の技巧美をじっくり楽しむのはテンション上がります!

今回の企画展はサントリー美術館が所有している作品だからでしょうか、個人蔵の屏風以外が全て写真撮影可能となっております。

気に入った作品は写真として持ち帰ることが可能となりますので、スマートフォンはフル充電にしておけば安心です。

人数制限もあるためか、気になるスマホのシャッター音が鑑賞の妨げになるようなことはありませんでした。気合を入れて写真撮影をするぞ!と意気込んでおりましたが、作品の美しさに引き込まれたため、撮影することを忘れて見入ってしまいました。

コラボが実現、現代アートとハレの日常品

小川破笠《貝尽蒔絵硯箱・料紙箱(かいづくしまきえすずりばこ・りょうしばこ)》(サントリー美術館蔵)
小川破笠《貝尽蒔絵硯箱・料紙箱(かいづくしまきえすずりばこ・りょうしばこ)》(サントリー美術館蔵)

櫛、紅入れや硯箱、当時流行していた化粧の仕方が描かれている絵巻など見惚れているとどこからか目線を感じます。

装いのスペースの小さなサムライからビシビシ視線が…

そこには現代アーティスト野口哲哉の小さな侍がちょこんと座っています。実在する鎧をもとに物語を膨らませて立体作品が展示されていました。小さな作品ながらとてつもないパワーを発しています。展示ケースも赤漆仕様でクール。とても格好良いです。

桃山時代 朱漆塗矢筈札紺糸素懸威具足 野口哲哉
桃山時代《朱漆塗矢筈札紺糸素懸威具足(しゅうるしぬりやはずざねこんいとすがけおどしぐそく)》
(サントリー美術館蔵)

さらに屏風の展示スペースでは、お侍が集団で競馬を見物する姿が印象的です。
上賀茂神社の神事で勝者の授賞式や酒宴の様子などを見ることができます。展示品にもあった酒器もあるかもしれません。

賀茂競馬図屛風 野口哲哉コラボレーション
江戸時代《賀茂競馬図屛風(かものくらべうまずびょうぶ)》(サントリー美術館蔵)

野口哲哉が制作する侍と時代を超えて鑑賞者の我々も一緒に見物している面白さは今回の目玉ではないでしょうか。

その他、現代アーティストの山口晃や山本太郎などとのコラボレーションも違和感なく展示されておりました。

サントリー美術館図録表紙
サントリー美術館 図録表紙

2時間くらい滞在したでしょうか。出口に豪華な図録が積まれています。表紙がとてもきれいですね。

各作品の解説は美術館の方がわかりやすく説明された文章が掲載されております。図録は買いです!

企画展情報のまとめと年パス情報

会期:2020年7月22日(水)~9月13日(日)
開館時間:10:00~18:00
休館日:火曜日

会期中は所蔵品の入れ替えがあるとのことで図録を読み込み再訪の予定です。同じように思っている方はメンバーズクラブに入会することをお勧めいたします。

年間6000円となりますが、同伴者の入場料金が無料になるなど会員だけの特別鑑賞日など特典があります。ぜひ検討をしてみたらどうでしょうか。数回行ったら元取れてしまいますね。

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