さてさて、その①は多少長くなったような気がしたので続きを…
4部屋目:数字のデジタルアートと言えば…【宮島達男】
ここ六本木に来たことある方ならば、このデジタルカウンターを見たことあるのではないでしょうか。2003年、テレビ朝日の壁に発表され衝撃を受けたことを思い出します。
最初見た時は「なんて大きなデジタル時計なんだ!」と思いましたが違ったみたい…
STARS展では青と緑の2色のデジタルカウントが水中に展示されています。数字のカウントダウンやらアップ、スピードがそれぞれ異なっています。人の息遣いというか心臓の動く音がが聞こえてきそうな作品ですよね。
それぞれのスピードは個人で決めることができるようです。出口に携わった方たちの氏名が掲示されています。可能であれば私も参加してみたい。
写真では分かりづらいですが、東北の震災をテーマにした作品のためか水中にデジタルカウンターは沈んでいます。LEDの色から鎮魂をテーマにしたかのように感じます…
設置されている椅子に座ってのでのんびり鑑賞してみてはいかがでしょうか。
あっ、朗報として野外設置の《カウンター・ヴォイド》ですが、期間限定で点灯することが決まりました!ぜひ大きなカウンターも必見です。
5部屋目:作家の思考を覗き込むような展示【奈良美智】
入るとすぐ奈良美智さんのアトリエに遊びに行ったかのような不思議な感じ。
音楽の棚にはロックやパンク、民芸品、おもちゃなど作家がお気に入りを並べたスペースが飛び込んできます。自分が持っているアルバム、聞いたことのある楽曲を見つけるのも楽しいです。
そのまま進むと今回のメイン展示である、屋根の上でちょこんと休む月が印象深い大作、本展示のために作成された女の子のペインティングまで展示されています。
壁面は静寂な夜を感じさせる深い青になっていてムード満点。
そういえば、一番の見所が作家直筆の立ち入り禁止の境界線(ビニールテープにマジックでドローイングしてある!)ギリギリまで進み、家の中を覗き込んでみましょう。作家の頭の中を覗き込むような感じです。
家の中にある椅子にはプレイリストが置いてありますね。月にまつわる曲が流れておりますので耳を傾けてみてください。小さな椅子に座っている奈良さん?のように私もずっと聴いていたい…
6部屋目:初の映像作品を公開【杉本博司】
STARS展のトリを飾るのは杉本博司さんです。写真から建築、映像作品まで幅広く活躍されていますね。
入ると正面の壁に初期の名作が迎えてくれます。美術館に展示されている剥製のジオラマを撮影したシリーズです。シロクマがアザラシをこれから…というシーン。
この作品《シロクマ》は当時、作家自身がミュージアムに持ち込んだそうです。その際に買取価格を値切られたとか。今では考えられません!
挑戦し続ける杉本博司さん。最新作も海景シリーズで攻めてきます。海景同様に撮影された作品を縦にすることにより新しい世界観を表現。写真左が海面、右が空となるようです。
最後にSTARS展らしい展示物がありますので見逃さないように!
スター展らしく最後にギデオン隕鉄が展示されています。星屑でしめるなんてお茶目な方!
ミュージアムショップでは杉本博司さんのハイクォリティのポスターを購入することができますのでぜひお土産にお勧めですよ!
展示会情報
会 期:2020.7.31(金)~ 2021.1.3(日)会期中無休
開館時間:10:00~22:00(最終入館 21:30)※火曜日のみ17:00まで(最終入館 16:30)
※ただし9月22日(火・祝)、11月3日(火・祝)は22:00まで(最終入館 21:30)
会 場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
料 金:一般 2,000円 / 学生(高校・大学生)1,300円 / 子供(4歳~中学生)700円
シニア(65歳以上)1,700円
コメント